チームがもっと効率を高めることができるかを、定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。

アジャイル宣言

反復振り返りの概要

各反復の終わりに、アジャイルチームのメンバーは集まり、振り返りを行う。チームメンバーはプラクティスを議論し、改善を識別する。このミーティングは1時間以下の時間枠で、うまくいったことうまくいかなかったこと今後よりよく行うべきことを明らかにする。

各振り返りは定量的と定性的的な側面で行う。定量的な評価では、チームが自分のパフォーマンスを測定するために使用するメトリックスを収集し、レビューする。定性的な部分では、チームが様々なプラクティスを議論し、前の1、2の反復にて直面した特定な課題について議論する。問題が識別された後、根本原因分析を行い、潜在的な是正活動を議論し、チームバックログに追加する。

詳細

反復振り返りはスクラムに所定したミーティングの1つであるため、SAFeでは図1で述べたように、チームレベルで行う。

図1. SAFeにおける反復振り返り

図1. SAFeにおける反復振り返り

目的

反復振り返りの目的は完了したばかりの反復に対し振り返りを行い、プロセスを改善するために新しいアイデアを導き出すことである。この活動は、個人やチームで改善マインドをはぐくむことに役立ち、各反復でチームが確実にプロセスのいくつかの小さな改善を行うようにすることに役立つ。 振り返りは特別なリズムベースな検討会である。これの開催により、チームは即時な改善を遅延させないようにする。協調的で、長期的なチームの改善努力に関して、さらなる規律性と可視性をいれる。

儀式

チーム全員が参加する。プロダクトオーナー開発者とテスト担当者はもちろん、QA、ドキュメント作成する人、ビジネス分析者、技術リーダー、アーキテクトを含むその他の反復に関わっている人も参加する。スクラムマスターが振り返りを主催する。また、データ収集と問題解決のために、ツールとプロセスの適用を支援する。チームは振り返りを定量的と定性的の2部構成で実施する。
定量的レビュー:チームは自分達がスプリントゴールを満たせたかを評価する。これ「はい」、または「いいえ」の選択式で行う。チームは分析することに合意したメトリックスも収集する。そのメトリックスには、新規に開発した部分と保守に投じられた部分の両方についてのベロシティーが含まれてなければならない。アジャイルチームは可視性のため、またプロセス改善のため、他のメトリックスも収集し適用する。メトリクッスのページでは、チームの反復メトリックスの集合はART M1メトリックスと紹介されている。これらのメトリックスを記録し、目立つ場所で公開する。これによって、現在のプロセスの各側面をよりよく理解するために、チームが必要な可視性を提供する。また、このデータは以下の定性的セクションの前提知識として機能する。

定性的レビュー: まず、チームは前回の振り返りに識別した項目もレビューする。それから、次回の反復で改善できそうなことを1つ、2つ見つけることに注力して、自分自身のプロセスを分析する。数多くの改善項目はスコープが大きいので、いくつかが次のスプリントに繰り越しすることもある。この場合、チームは1つ大きな項目を複数の小さな項目の分解しなければならない。このように、少なくとも、チームは大きな項目のいくつかの要素の完了に注力することができる。

スプリントの成功に関する主観的な意見を引き出すために、いくつかの人気のあるテクニックがある:

  • 個人作業 – 各人がポストイットに書き出し、グループ分けし、パターンを発見する
  • 評価 – 誰かがあなたを支援したか、またチームを支援したか?
  • 概念的 – 一言でスプリントを説明する
  • 格付け – 1-5でスプリントを評価する。その後、次は5になるためのアイデアをブレインストーミングで洗い出す
  • シンプル – 3つの列で、オープンな討議をする

最後のテクニックは個人的にすきなやり方である。スクラムマスターは単に「うまくいった」、「うまくいかなかった」、「次回よりよく行うために」と書かれた3枚の紙を貼り、オープンなブレインストーミングを開催する。図2に示したように、これはやりやすいし、達成したことや問題が可視化させることができる。

図2. チームの振り返りの結果

 

アジェンダ

以下は反復振り返りのアジェンダの見本である。

第一部:定量的

チームはスプリントゴールを達成できたか?(はい/いいえ)
合意したスプリントのメトリックスを収集し、レビューする

第二部:定性的

このスプリントに改善対象のバックログ項目をレビューする。すべて完了したか?完了しなかった場合、何をすべきか?

このスプリントに関して、以下を分析する

  • うまく行ったこと
  • うまくいかなかったこと
  • 次回よりよくするために何をすべきか?

ガイドライン

以下は反復振り返りの開催を成功させる心得である:

  • ミーティングの時間は1時間以下の時間枠にする。覚えてください、これは2週間ごとに開催するのであり、目指すのは小さな継続な改善ステップを重ねることである。
  • 次回によりよく行うために、できることが1-2件を選び、次のスプリントの改善対象として、改善バックログ項目として追加する


さらに知りたい場合

[1] Derby, Esther and Larson, Diana. Agile Retrospectives: Making Good Teams Great. Pragmatic Bookshelf, 2006.(邦訳:アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き、オーム社、2007)

[2] Leffingwell, Dean. Scaling Software Agility: Best Practices for Large Enterprises. Addison Wesley, 2007. Chapter 15, Regular Reflection and Adaption.(邦訳:アジャイル開発の本質とスケールアップ 変化に強い大規模開発を成功させる14のベストプラクティス、翔泳社、2010)

 

Last update: 14 July, 2014
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